5世紀以降、ケルト人を駆逐しアングロ・サクソン人が定住したブリテン島。11世紀、大陸のノルマン人が征服するが、常にフランス領土を求め戦争を繰り返した。その間、島内では諸侯が伸張。13世紀にはマグナ・カルタを王が認め、議会の原型が成立する。その後も百年戦争の敗北、教皇からの破門と、王の権威低下が続いた。上巻は、大陸に固執する王たちを中心に、16世紀半ばイングランドにエリザベス1世が君臨するまでを描く。
目次
第1章 古代のブリテン島―先史時代~11世紀
第2章 ノルマン王朝のイングランド―11~12世紀
第3章 アンジュー帝国の光と影―消えないフランスへの野心
第4章 イングランド議会政治の確立―13~14世紀
第5章 百年戦争からバラ戦争へ―フランスと王位をめぐって
第6章 テューダー王朝と近代の夜明け―国家疲弊下の宗教対立