夫が書けなかったこと、言えなかったこと―。前著『医者が末期がん患者になってわかったこと』を世に問うた後、奇跡を信じて受けた三回目の開頭手術以降の全記録。本人の口述をもとに看護に付き添う妻が書き継ぐ緊迫の同時ドキュメントの第二弾である。終末期をむかえた患者の実態を捉えた読み物として、また現代医療へのテーゼとして、読む者の心を揺さぶる、家族の闘いと看護の実録。
目次
第1章 新たなる闘いの始まり
第2章 希望の光を求めて
第3章 待ちに待った闘病記の出版
第4章 自宅へ帰れる日
第5章 一家水入らずの生活
第6章 進みゆく症状
第7章 最後の闘いへ