誰か故郷を想はざる 寺山 修司

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「おまえは走っている汽車のなかで生まれたから、出生地があいまいなのだ」。一所不住の思想に取り憑かれた著者は、やがて母のこの冗談めいた一言に執着するようになる。酒飲みの警察官の父と私生児の母との間に生まれて以来、家を出、新宿の酒場を学校として過ごした青春時代を表現力豊かに描く。虚実ないまぜのユニークな自叙伝。

目次

第1章 誰か故郷を想はざる(汽笛;嘔吐;羊水;誰でせう;排泄;庭;へっぺ;聖女;神;空襲;玉音放送)
第2章 東京エレジー(友人;賭博;政治;反読書;戦後;旅路;大学闘争)

Original Price

¥589

Type

文庫本

condition

良い

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